ズガニ

2003年8月31日 晴れ



ヤスから「カニ捕りにいかへんか?」という連絡があった。
ターゲットは「ずがに」。
正式名称?は「モクズガニ(僕はモズクだと思ってました・・・)」。
ハサミや脚に毛が生えている黒っぽいカニで、川で捕れるカニとしては比較的大きく、食用とされる。
僕は一度食べたことがあるが、海のカニほど大きくないので身はほとんどなく、味噌の部分を食べて終わり、という感じだった。
そのときの印象としては「見た目よりは結構いける」。


さて・・・、

ヤスの家まで2時間半(夜中、下道)、そこからさらに2時間ほど車を走らせ、やっと現場についた。
しかし、多少道に迷ったのもあって到着したときには夜が明けてしまっていた。
本当は、夜の間にカニカゴを仕掛けておいて、明け方引き上げるのだが、こうなっては仕方がない。
とりあえず、カゴは放り込んでおいてその間に網でヤマトヌマエビを捕ることにした。
そのほかにもペットボトルで作ったビンドウ(モンドリ?)を2つ沈めた。
ヤマトヌマエビは水中から生えている草の根元や倒れこんだ笹の葉で網をガサガサすれば 20匹くらい捕れた。
ちなみにこれらは、ヤスが持って帰って水槽で飼うためのもので、 決して掻き揚げにして食べようというのではない。


しばらくして、ふとビンドウの方を見るとズガニらしきものがビンドウを覗き込んでいる。
「そのまま入れ!」
と思ったが、よく考えたらペットボトルで作ったビンドウにコブシ大のズガニが入れる訳がない。
かといって、網ですくえるほどカニもバカではないだろう、ということで、どうやって捕るか考えた末、 釣ることにした。

要はザリガニ釣りの要領で糸の先にイワシをむすんでカニの目の前に投げる。
カニが餌を見つけ抱きついたら、そーっと引っ張り、浮かして網ですくう。
これが結構うまくいった。それにおもしろかった。
小さいカニは比較的簡単に浮いてくれるが、ある程度大きなものは岩にしがみついて なかなか離れない。それを無理にひっぱると餌をはなすので、ギリギリの微妙な力加減が要求される。


ズガニムービー ・・・(779KB mpeg4 asfファイル)


ズガニに混じって大きな手長エビも寄ってきた。
しかし、こいつらは餌をはさむ力が弱く臆病でもあるのでなかなか手こずり、何回も逃げられた。



結局、ズガニ7匹(キープ分)、手長エビ2匹を釣りあげた。
8時半くらいになって日が高くなってくるとそれまで足元に見えていたエビやカニが全くいなくなったので そろそろ潮時かと思い、それまで上げたいのを我慢していた、期待の「カニカゴ」を上げることにした。

「カニカゴいっぱいやったらクーラーに入らへんかもしれへんなぁ」、などと思ってあげてみると
なんと!0匹!
場所が悪かったのか(少なくとも時間帯は悪かっただろう)全く期待はずれの結果になってしまった。
その後、海の方へ下ってちょっとだけ釣りをし(キスが3匹釣れた)渋滞の中をヘロヘロになりながら帰宅した。


さてさて・・・、
手長エビとキスはヤスが持って帰り、僕のところには4匹のズガニが残った。
しかし、家に帰ってクーラーを開けたときは確かに4匹いたのだが、なぜか鍋には3匹しかいない。
もう1匹、どこ行ったんやろ。
年末の大掃除で発見されたりしたら嫌やなぁ。
ま、とにかく鍋の中の3匹は見事真っ赤に茹で上がり、さっそく殻を割って口の中へ・・・。

ちょっと生っぽいな。

味も薄かったかな。

という訳であんまりおいしくありませんでした。

9月の中ごろぐらいにはズガニももっと大きくなっておいしくなるらしいので 機会があればそのころもう一回行ってみたいもんです。




真水

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