沖島






琵琶湖にはいくつかの島があるが、一番有名なのは竹生島だろう。

竹生島は定期観光船もあり、多くの観光客が訪れるが住んでいる人はいない。


琵琶湖の島の中で「住民(島民)」がいるのは、沖島だけ。


その沖島。

学生時代、同好会で合宿と称し毎年夏休みに訪れていた。



一回生のとき「ブラックバスが山ほど釣れる」と聞いて行った沖島。

先輩たちは現地で「釣れなくなったなぁ」とぼやいていたが、僕のそれまでの経験の中ではかなり多く釣れた。


ただ、個人的には非常に不満。


なぜかというと。

先輩たち:3桁釣ってトップで釣ってでかいのも釣る。
僕:20匹くらい、トップではほとんど釣れず、でかいのも釣れない。









リベンジを誓い乗り込んだ2回生の合宿。

しかし、沖島そのものが釣り場としての衰退の時期を迎え、レベルアップした僕で1年前の倍くらい。

それでも沖島の一種隔離された雰囲気というか、民宿でのダラ〜とした2泊3日の生活には独特の魅力があり、 3回生でも合宿先に沖島を選んだ。

ある程度苦戦は予想していたので、岸からの釣りだけでなくボートも用意して、ソフトルアー(それも小さいの)を たくさん詰めたボックスを持参。
結果は予想を上回る釣れなさ加減で「沖島は終わった」という者も多数。


4回生では、さすがにもう沖島はないだろうと思っていたが、実行部の3回生たちがまた沖島を計画したため、 ついに大学4年間、毎夏沖島で釣りをすることになった。

4年間トータルでいうと、 釣り場としてはどんどん釣れなくなっていったが、僕自身はだんだんと上手くなっていったので、釣り方を問わなければ最後の方でもなんとか釣れた。

なにしろ、高校時代はまったく釣りをしなかったので、大学生になってどんな釣り(リグやルアー)が流行っている のかもわからず、ひどいものだった。

沖島1回目での例で言えば、立ち込んで釣りをしている足元をバスがアユを追ってバシャバシャ飛んでいるのに、 僕はファットなクランクベイトを投げ続けていた。
先輩が無知を哀れんでスラッグオーをくれたが、使い方もわからず、聞きながらリグって用意できた頃にはバスのお食事タイムも終盤となっており、あわてて投げるとすぐに釣れたが、要領が悪いので手返しが悪く、数匹で終了。。。など。

さすがにそのレベルからだと伸び代も大きく、すぐに躍進し「普通」レベルになった(笑)


沖島での宿泊はいつもおなじ民宿だったが、料理には琵琶湖の魚料理が多く、ブラックバスも食べたし鯉や琵琶マスも 並び、手長エビの揚げ物は僕の一番のお気に入りだった。


社会人になって、その後まったく沖島には行っていないので、今もあの雰囲気が残っているのかどうかは わからないが、たまに何かで沖島の名前を聞くと、焼けた畳の広間にゴロゴロしながら気が向いたら 釣りに行くというダレた合宿のことをぼんやりと思い出す。

















古い釣り

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