水槽 〜 ハイドロテラリウムへの誘い〜 昔、小学生のころ、金魚を飼っていた。 うちの前に川?溝?ドブ?があり、その下流に池がある。 その池で金魚を養殖しているのだが、梅雨時になると水量が増え池の柵を乗り越えて金魚がうちの前まで上って来る。 それを網ですくって遊んでいた。養殖もんの金魚とはいえスピーディーなその動きは当時小学生の僕を悩ませた。 それでも小さいのを何匹か捕まえて、玄関の水槽で飼っていたのである。 当時の印象としては、「水を換えたすぐは綺麗だし清涼感もあるが、2週間もすればコケやフンで水が濁ってきて汚い。 おまけに水替えはくさいし大仕事。」というものだった。 時は流れ21世紀。 ヤスが「なまずを飼い始めた」と言った。 なまずといえば、愛嬌のある顔をしたフィッシュイーター、僕の好きな魚であるが 飼うにはちと大きすぎるのではないか。金魚でも大変なのに水換えなんかの世話も重労働だろう。 と、いろいろ聞いていたのが2001年の8月頃。 ちょうどその時、ハマチ釣りに誘われたので愛知県まで行くことになったのだが、 その途中ハセやん宅に寄った。 実はハセやん、サメを飼っている。 サメと言っても30センチくらいの大きさだったが、60センチ水槽の底で不気味なまなざしをこちらに向けていた。 ちなみにハセやんはサメより凶暴な猫も飼っており、ヤスが襲われて急性猫アレルギーになっていた。 柿之介 「これ、海水やろう?メンテナンス大変ちゃうの?」 ハセやん「そうでもないですよ。今は道具類が進歩してるんで。」 柿之介 「ふーん」 というわけで、水槽を買いに行ったのである。 つづく TOP |