春イカ

2009年 4月 19日 晴れ








「イカ釣り行くんですけど、一緒に行きませんか?」というハセやんからのお誘いに乗って、三重県に春イカ釣りに 行くことになった。

秋の子イカ釣りには何度か行っているが、春イカ(親イカ)釣りは初めて。
釣れればデカいがなかなか釣れないという時期ではあるが、なんとか一匹、できればキロアップを 釣りたいものである。

今回は、ハセやんチーム3名<カメラ担当氏、アシスタント(ハセやん)、超絶イカ名人>と、 柿之介チーム<運転担当(メガ長)、昼寝担当(モッちゃん)、カメラ担当(柿之介)、の2チーム6名での 出撃である。

超絶イカ名人は、釣りはエギングしかしないというストイックな釣り師とのこと。


さて、某サービスエリアで待ち合わせた後、ハセやん号について釣り場へと急ぐ。

普段はおとなしいメガ長であるが、ハンドルを握るとちょっと兇暴。

後部座席の僕は怖いので目をつぶっていたが、だんだん酔ってきて気分が悪くなってきた。
「あ〜、今日は陸からの釣りやから酔わんと思ってたのになぁ」と嘆いているうちに、最初のポイントに到着。
さっそくタックルをセットして釣り開始。

このポイントは小規模な漁港で、ちょうど漁を終えた漁船が次々と帰ってくるところだった。
海側を見ると、岩礁と藻が多く、なかなか釣れそうな雰囲気。
はりきって大きめのエギを投げまくる。

ところが、どうも藻が多すぎるのか、一投ごとに藻が絡んで釣りにくい。
風もだんだん強くなってきて、エギが風に引っ張られる感じ。

しばらくやってみたが、超絶イカ名人がイカのペアを一瞬目撃しただけで、ポイントを見切ることにした。



よっ!メバル名人!

次のポイントは、先ほどまでやっていた場所の対岸のようなところ。
さっきのところも、ここも、人がほとんどおらず釣りやすいが、相変わらず風が強い。
キャスト毎に藻が絡むのも同様で、だんだんイライラしてくる。
すでにモッちゃんなどは、大切な一軍エギをロストして、戦意喪失ぎみ。

「ああ、釣れんなぁ。春イカは僕(ら)には無理か」とまだ釣りを初めて2時間くらいしかたってないのに あきらめムードが漂い始める。

そんな中、さすが超絶イカ名人!「ヒット〜」の声。

近寄ってみると、ちょうどイカを抜きあげるところだった。

今の時期にしてはそれほど大きくはない様子だが、 それでも「釣れた」という意義は大きい。

イカ名人「いや〜釣れた釣れた、よかった」
その他の人々「よかった、よかった」

一同喜ぶ。


さて、イカが釣れるとわかったからには、頑張らねばなるまい。
秋イカとちがって、イカが泳いでいるのが見える訳ではないので、ともすればモチベーションが下がりがちだが、 こうやって(たとえ他の人にでも)釣れてくれると、やる気が湧いてくる。

「あ!ヒット〜」



しかし、釣れたのはまたしても超絶イカ名人だった。

「あれ、魚かも知れんな。えらい引く」

「いや、ちがうなぁ、けどこれ、かなりでかい」

しばらくして水面に獲物が浮かんだ。

一同:「ゲッ、でかっ」

超絶イカ名人もちょっとあわて気味で、背負っていたギャフをハセやんに渡し、ランディングの態勢にはいる。


そしてついにランディング!


ぶしゅ〜〜〜っとひと吹き、大量の墨を吐いて、デカイカは観念した。








初めて見るデカアオリは現実感がなく、おもちゃみたいに見えた。
こんな奴が目の前の海を泳いでいるとは、イメージすることすら難しい。

超絶イカ名人は、「自己記録かも」と言っていたが、残念ながら秤がなくその場で重さを量ることはできなかった。



ひとしきりみんなで「でかいでかい」と言った後、釣りを再開したが、 僕はあまりにもでかいイカを見てしまったので、逆にやる気がなくなってしまった(笑)。



エアー釣果

そのあと40分ほどやってみたが、気配なく、ポイント移動。
次は大きな漁港のテトラ帯。
僕はこのテトラというのが嫌いで、まぁテトラが嫌いというより高いところが嫌いで、まぁ嫌いというより怖い。

しかも風が強くて体があおられる。
海を見ると見るからに釣れそうなポイントなのだが・・・。

「僕ちょっと、向こうで釣ってくる・・・」

やっぱり怖いものは怖い。


僕はひとりで少し離れた足場の良いところで釣りをしたが、全然釣れなかった。
でも、テトラ組も釣れなかったので、ホッした^^;


次のポイント。
有名ポイント(漁港)らしいが、なんといっても人が多い。
今までのポイントはほとんど人がいなかったので、余計に多く感じる。

ここでは、超絶イカ名人がタコを一匹釣りあげ、それをハセやんが昼寝しているモッちゃんの顔の上に載せて遊んだだけで終わった。





次!またもやテトラ帯。

「僕ちょっと向こうの連絡水路みたいなところで釣りしてくるわ・・・」

さてその水路みたいなところだが、橋の上から見たとき、結構大きな魚が見えた。
ハセやんはメバルだろうと言ったが、僕はどうもそうは見えなかった。
でも、もしメバルなら、イカよりは釣れそうな気がする。
なんといっても現時点でボーズだし、たとえどんな魚でも釣れないよりは良い。

0.6号のナイロンをリーダーに結び、メバル用のワームをジグヘッドにつけて投げると、 わずか一投目で何か魚がヒット!しかし、すぐにバレた。

本日初めての生態反応に気を良くしてキャストを続けていると、またヒット!



で、上がってきたのはメバル!・・・ではなく、ハナハゼ!






しかも、一時、入れ食い!

ここは水が綺麗で浅いので底まで見えるが、何度かかなり離れた所からダッシュで食いつく姿が目撃された。
アナハゼって獰猛!

ところで、さっき橋の上から見えた魚、あれはアナハゼだったのか、、、というと、 魚のシルエットからしてやっぱり違うと思う。

水中をよーく見ると、別の魚が泳いでいるのが見えたが、ワームを投げても無反応で、 はっきりと何の魚かはわからなかった。
もしかしたら、ウミタナゴかなぁ。

そのうち、テトラで釣っていた本隊もさっぱり釣れないらしく、あきらめて帰ってきた。
13時すぎ、ちょっと早いけど僕らはここらで終了とすることにし、ハセやんチームはまだ釣りを続けるということだったので、 健闘を祈って別れた。



やっぱり春のアオリイカは難しい。
というか、秋の経験しかない僕には、イカが見えないだけで、どうしたらよいかわからない。
こりゃ〜かなり修行(と忍耐)が必要ですな。


















後日、聞いたところによると、あの後は全く釣れなかったらしい。
デカイカを計量したところ(死んでしぼんだ状態で)2.23キロあったとのこと。
とれたてピチピチ、さらに墨を吐く前だったらもっともっと重かっただろう。

いや〜、デカい ( ̄ロ ̄;)






塩水

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