ボートでチヌの落とし込み 2009年 7月 20日 晴れ時々曇り ゴールデンウィークにやったボートチヌ。 結局チヌは一匹しか釣れず、印象は良くなかったが、 ハセやん:「あの時はまだシーズンに入ったばかりでダメでしたが、今は2桁いくらしいですよ」 柿之介:「え〜〜、ほんま〜〜〜?」 と若干疑いながらも再度挑戦することになった。 前日の風も落ち着き、天気は上々。 出船時間8時なので7時過ぎに乗り場につく。 8時出船という中途半端な時間の訳は、僕らの前のお客さんが7時までだから。 ところがなかなか船が来ない。 ハセやん:「もしかしたら前のお客さんが延長するかもしれないんです」 柿之介:「え、その場合僕らはどうなるの?」 ハセやん:「スタート時間が遅くなるということですね」 柿之介:「むむぅ」 ふと、ハセやんが携帯をみて着信履歴に気づき、船長に電話をかけなおす。 ハセやん:「え?あ、そうですか。はい、待ってます・・・」 柿之介:「延長やって?」 ハセやん:「はい。2時間」 ヤス:「え〜〜、ほんま〜〜〜?それは困るなぁ」 2時間遅れるとなると10時ごろスタートとなるが、この日ヤスは18時ごろには自宅に帰りたがっていた。 どうするか、、、と悩むヤスを横目に、僕は暇なので足元に見えているハゼを釣ることにした。 目の前に見えている割には釣るのに苦労しながら5匹ほど釣ったころ、やっと船が帰ってきた。 船長:「やぁ、お待たせしました」 ヤス:「あ〜、どうしようかなぁ〜」 結局出船が10時ごろになったため、12時にいったん戻ってくる(ヤスが帰る)ことになった。 さて困った。 僕はヤスの車に乗ってきた。 ヤスが早く帰るということは、僕も帰らなければならない。 柿之介:「え〜〜、マジ〜〜〜?」 とりあえず釣りを開始する。 GWにもやったので、前よりは要領が分かっていたが、今回は餌と竿が違う。 前回はカニ餌だったが、今回はカラス貝。 前回はバスロッドだったが、今回はエギングロッド。 まずは餌であるカラス貝を採りに行く。 ブイのようなものにいっぱい付いているカラス貝を手でとり、船の上にバサッとのせる。 船長:「この釣りは餌がタダなんで、安上がりでしょ?」 うーん、でもボート代が高い^^; 竿は少しでも長い方が、テンションフリーで落としこんでいくには有利、ということでエギングロッドになったが、 中途半端に長いのでキャストする感覚がつかめるまでは扱いにくかった。 さて実釣。 ハセやん:「おっ!」 ヤス:「あっ!」 微妙にプレッシャーを感じる声に焦っていると、ついにハセやんにヒット! ハセやん:「やった〜!!あ〜〜〜?」 柿之介:「あ!ギマ〜〜\(^-^)/」 別に僕はチヌが釣れなかったハセやんを喜んでいる訳ではない。 実はギマという魚、数年前からぜひ一度見てみたかった。 体表がヌルヌルしていて、引きは力強く、食べておいしく、なんといっても陸上で自立する。 ネットで探してみると堤防のコンクリートの上に颯爽と自立しているギマの写真がたくさんあり、 変な魚・・・と思いながら、釣れる日を夢見ていた。 大阪湾などにはいないようで、どちらかというと熱帯系の魚。 それが三重・愛知周辺ではよく釣れるらしい。 という訳でお約束のポーズ 本命のチヌではなかったが、魚が釣れたので釣り人のテンションも上がって一層釣りに集中していると、 今度はヤスに本命が! 今回の釣行大活躍のヤス、これで本命三種目完全制覇達成。 しかしその後はしばらくなにも釣れない状況が続く。 ヤス(と僕)の帰る時間が迫っている中、貧しい釣果に船長から 「じゃあ先にお土産確保しに行きますか!」との提案があり、ポイントを変えることになった。 狙いはズバリ「タコ」。 事前情報では、「チヌは釣れているが、タコはもっと釣れている」とのことだったので、僕らもタコ釣り道具持参でチヌ釣りにきた。 船長:「チヌは釣れていますが、落し込んだりアタリをとったり、ある程度テクニックがいります。それにくらべてタコは誰でも釣れます」 それではお土産をチャッチャと釣って、またチヌ釣りに戻ることにしよう。 タコ釣りポイント到着。 そこにはタコを狙っている船がたくさん集まっていた。 船長:「釣り方はこうやってああやって・・・」 船からのタコ釣りをしたことがない僕らは「誰でも釣れる」とは言え、一応レクチャーを受ける。 船長:「じゃあ流して行きますよ!」 15分ほど経過。 誰にも釣れない。 応援で竿を出していた船長にも釣れない。 船長:「ダメですねぇ、雨が降って水潮になってるからかなぁ」 さらに20分ほど経過。 誰にもなにも釣れない・・・。 船長:「ダメです。これだけやって誰も釣れないということは、これ以上やっても期待できません。戻りましょう」 ということで、再びチヌ釣りへ。 時刻はすでに11時45分。残り時間は少ない。 ハセやん:「柿之介さん、電車で帰ったらどうですか?」 柿之介:「電車?」 ハセやん:「今日まだ釣れてないし、テナガエビも釣れてないし、ナマズも・・・」 柿之介:「最後まで言わんでよろしい。でもなぁ、電車か・・・」 話をしていると、ヤスが2匹目ゲット! 続いてハセやんも! ついに釣れてないのは僕だけになった(T_T) そして・・・。 船長:「あ、12時10分ですね、どうします?」 ヤス:「あぁぁ、しゃーないな。帰ってください」 船は一路船着き場へ。 ハセやん:「それで柿之介さん、どうするんですか?」 柿之介:「どうするか?うーん」 このまま帰ってしまうと、今回の三種目、全く何にも釣れてないことになる。 全く何にも釣れない、、、、これは恐ろしい。 そんなことになってしまうと、ホームページ更新はどうすればよいのか。 この釣行自体をなかったことにし、闇に葬らなければならないではないか! 柿之介:「よし、残って釣りをする。残り2時間にかける!!」 ということで、ヤスのみ下船し、僕とハセやんは再び釣りを続行することになった。 チヌポイントに戻っている途中、 柿之介:「あ!ヤスの車に着替えやらなんやらいっぱい積んだままやった!」 ハセやん:「え?もしかして財布も?」 柿之介:「財布はあるけど、カメラやら竿やら・・・」 ハセやん:「まぁ財布さえあれば何とでもなりますよ」 さて、チヌ釣り続行。 ヤスをおろしに戻ったとき、船長が別の船に積んであった餌釣り用の竿を貸してくれた。 落とし込み釣りの重要事項は2つ。 1.いかに自然に餌を落とすか。 2.微妙なアタリをどれだけとることができるか。 餌釣り用の長い竿ではポイントの真上から餌を落とすことができるため、1の作業が容易になる。 ということは後は2をがんばれば、最後の大逆転爆釣もある・・・のではないだろうか。 釣りを続ける中、ハセやんはアーとかウーとか叫んでいる。 どうもアタリはわかるようになってきたが、合わないらしい。 それでもとうとう少し大きめのチヌを釣り上げた。 そして僕。 アタリがわからない。 落とし込みに関しては、船長のアドバイスと餌釣り用の長竿のおかげで、だいぶうまく落ちるようになっているはず。 落とし込むといっても実際は2メートルくらいの間だけなので、5秒程度の問題。 振り込んではピックアップを繰り返していると・・・、あ! 釣れました! 船長:「アタリわかりました?」 柿之介:「いいえ」 船長:「まぁ何回かやっていればわかりますよ」 今回の釣行で初めての本命ゲットに一安心。 電車で帰る決意をした甲斐もあった。 さらに釣りを続けていると、 ハセやん:「今、柿之介さんのライン止まったんとちゃいます?」 柿之介:「え?あ?」 釣れてました・・・。 船長:「今のはアタリわかりました?」 柿之介:「いいえ」 ハセやん:「僕がアタリとりました」 柿之介:「・・・」 どうもアタリがわからん。 ラインの色がくすんだ緑なので水色と同化して見えにくいということもあるし、僕が目が悪いということもある。 それにしてもよくわからん。 そしてまた釣れた。 「釣った」ではなく「釣れた」。 船長:「今度こそアタリゎ」 柿之介:「いいえっ!」 船長:「・・・」 まあね。そりゃ〜この釣りの醍醐味というか、面白いところは微妙なアタリをとって「釣った」という実感を味わうところだとは思うけどね。 いいんですよ。とりあえず釣れれば楽しいのです。緩やかにステップアップを目指すのですよ。 とりあえず、次回来るときは白いラインに巻き替えてこよう。 最終釣果 ヤス(途中退場):2匹 ハセやん: 3匹 + ギマ1匹 柿之介: 5匹 条件の違いはいろいろあるが、一応 大逆転 ということで。 釣りを終え、道具を片付ける。 竿を2本、クーラー、道具類等、大荷物を持って電車で帰るのはさすがにつらいので、全部ハセやんに預けることにした。 柿之介:「体一つで帰るから、荷物は一式預かっといて」 ハセやん:「わかりました。お盆も来るんでしょ?」 柿之介:「お盆はタチウオ・マダイのジギングかな。そのときはまたよろしく!」 着替えはヤスの車の中なので、このままの姿で帰らなければならない。 ハセやんに名古屋駅まで送ってもらい、近鉄で奈良へ。 それにしても、おしゃれな名古屋人が集う地下街を汗とチヌ汁でどろどろの格好で歩いた時は、さすがの僕も恥ずかしかった。 現在僕の釣り道具は、和歌山と愛知に分散している・・・。 |